D・H・ロレンスと新理論
「チャタレー卿夫人の恋人」や「息子と恋人」「恋する女たち」「セント・モーア」などの名作を遺したイギリスの小説家D・H・ロレンス(1885〜1930年)。彼に関する批評選集は、英米を中心に多数発行されているが、本書は1997年に開かれた日本ロレンス協会のシンポジウムでの研究発表を軸に、気鋭の12人の学者の論文をまとめた選集。いわば12の理論に基づく新しいロレンス解釈であると同時に、「新理論」の分かりやすく具体的な案内にもなっている。
新「文学理論」ではなくて新「理論」としたのは、理解がすでに文学を超えて文化研究全般にわたる意味という。文学と哲学を融合させ、新しい作家像をを浮かび上がらせる実験的研究論文集ともいえる。批評理論用語の解説や文学、思想などに関する著名な理論家の紹介が付いているのも配慮が行き届いている。
新「文学理論」ではなくて新「理論」としたのは、理解がすでに文学を超えて文化研究全般にわたる意味という。文学と哲学を融合させ、新しい作家像をを浮かび上がらせる実験的研究論文集ともいえる。批評理論用語の解説や文学、思想などに関する著名な理論家の紹介が付いているのも配慮が行き届いている。
書籍名 | D・H・ロレンスと新理論 |
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著者名 | 筑波大学教授 荒木正純 東京家政大学教授 倉持三郎 日本大学芸術学部教授 立石弘道・共編 |
月号 | 1999年夏季号 No.80 |
価格 | 2,700円(税別) |
出版社情報 | 東京都千代田区麹町6-6 麹町東急ビル7階、交通新聞社(営業部03-5216-3217) |